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Latest Update 2005/2/27

鉄道模型撮影法
キレイに撮るためのポイント
(撮影準備編)

  自分で鉄道模型サイトを始めるようになってから、色々と他の鉄道模型サイトを見て日々研究をしている訳ですがときどき「ああ勿体無い」と思ってしまうのが写真に関係する事でしょうか。素晴らしい工作を行なっているのに掲載している写真がピンボケなどで見づらいなどを見受ける事があります。「もっと模型雑誌のような写真で隅まで見たいなぁ」と・・・

 とは言え「じゃあ、お前たちの写真は完璧なのか?」と聞かれてしまっては「はい、そうです」などとは口が裂けても言えません。しかし、なるべく「見やすく、判りやすい」(=キレイに撮る)写真を撮るようには心がけています。
 
という事で、ここでは「上手く、カッコよく」撮るのではなく、自分が今まで試行錯誤してきた「車輌が見やすい、ディテールが判りやすい」写真をデジカメで撮るための留意点紹介してゆきます。目指すところはカトーやトミーのカタログに出ている、レイアウト付きの写真ではない、各車輌紹介写真のようなヤツです。

  基本の写真 (1/3 F11 マクロ:ON ホワイトバランス:電球)
ピンボケなども無いですが何の変哲も無い写真です。しかしこれを撮るには色々と細かいノウハウはあるのもまた事実です。これから紹介する留意点をやってみると、とりあえずここまで撮れるという見本だと思ってください。

※「こんな程度の写真、余裕で撮れちゃうぜ〜」な人はこれ以後見ても時間の無駄になっちゃいますのでご注意ください
 

 背景を気にする

 背景に無地の紙を敷いてみてください。今まで壁をバックに撮影していたり、車輌を直接床に置いて撮影していたときとガラッと雰囲気が変わった写真が撮れると思います。
 ただし、色には気を使って全く同じ色や、原色系は特別な理由が無い限り避けたほうが良いです。また、紙では無く布など無地の物など色々と代用は出来ます。

← ダメな例
TMSの背表紙を背景にして無駄にカラフルにしてみました。チカチカして見づらいですね。

 


 ライティングを行なう

 天井に付いている照明や部屋の中へ射し込む太陽光では無く、簡単なスタンドライトで充分なのでしっかりと全体に光をあててやります。
 ここで当たり前ですが重要なのはフラッシュを使用しないことです。場合によってはシワを付けたアルミホイルを貼り付けた板や明るい(白色)の板、つまりレフ板を用いて光を補ってやると良いでしょう。


← ダメな例 1
部屋の天井の照明だけで撮影してみました。

屋根の明るさにあわせているため車体が暗くなってしまいました。レフ板で補正すれば、何とかなりそうですね。

 

 

← ダメな例 2
フラッシュを使って撮影モードは自動で撮影しています。

もっとダメダメになると思ったのですが、意外や健闘してしまった感が漂います。

 真正面から光が当たっているため前面の奥側が影になってしまいました。
 また、側面は強い光のせいで台車のディテールなどが飛んでしまい凹凸がうまく出ていません。

 

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