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Latest Update 2005/2/24

鉄道模型撮影法
キレイに撮るためのポイント
(撮影実践編 & まとめ)


 ディテールを強調する

先ほどまではボケてはダメ、被写界深度は深ければ良いと言って来ました。しかし、場合によってはわざとぼかす事もまたテクニックです。



←わざとぼかした例
F2.8  1/30  マニュアルモード マクロ:ON)
パンタと前面周りディテールを強調したいために、絞りを開放にしてわざと後方をぼかしました。 


〜 ま  と  め 〜

  
 必要機材(デジカメの選定)
デジカメが無くては始まりません。じゃあ何を買えばいいのか、今持っているデジカメじゃダメなのかということになりますが、今までの説明を振り返ると以下の点が押さえられていれば模型撮影には問題ありません。

 ・マニュアルモードで撮影できる事
 ・タイマーかリモコンでシャッターが切れること


また、以下の点は更なる理想です。

 ・レンズが明るくシャープに撮れる
 ・画素数はなるべく多め
 ・マクロ(接写)モードがあること

模型撮影を考慮してデジカメを買うときに画素数の多さと接写距離がとにかく短い事を気にする方をときどき見受けますが、私はあまり気にしていません。むしろレンズの性能が気になりますし、マニュアルモードが無いデジカメは真っ先に候補から外れます。これは、撮影時の基本が絞りを出来るだけ絞って撮影するのが基本となるためです。

ちなみに私が使っているのは「OLYMPUS CAMEDIA C-3100」です。マニュアル撮影が出来る事はもちろんの事、レンズ口径が大きく、またレンズが明るいところが気に入ってます。 


 デジカメ以外に必要な機材

左の写真は私が普段行なう鉄道模型撮影用のセッティングです。簡単に説明すると背景を使いスポットライトで光を当て、三脚を用いて撮影します。


 ・背景
近所のホームセンターで買った四つ切色つき画用紙です。なるべく大きめので色は明るいのと暗いの言った感じで数色揃えておくと良いでしょう。

 ・三脚
高い物は必要ありません。決めたアングルでしっかりと支えられればそれで充分です。

 ・ライト
なるべく電球で明るいものが良いようですが、無ければ蛍光灯のスタンドでも代用は出来ます。
 私が使っているものはクリップでしっかり留められ、首はフレキシブルに動くのでなかなか便利です。

 

 終わりに

エラそうな事を散々並べてきましたが、これが正解と言うわけではありません。他にも例えば画像加工ソフトの事などを含めて、もっと良い撮影方法や要素があるので皆さん「各自工夫」で頑張って色々試してみてください。



←ダメな例
最後にダメダメな例です。今まで説明した全ての事項を行なわないとこんな感じの写真になります。

 もっとも、撮った写真が良いか悪いかは人それぞれなので「←こっちが絶対イイ!」と言う方はそれで良いと思います。 
  〜参考文献〜
 ・アサヒカメラ 2003年9月号 「ジオラマを撮ろう」  朝日新聞社

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