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Latest Update 2006/11/21

103系(仙石線)

実車について:仙石線用103系は、平成元年度から平成9年度にかけて更新工事が施工され、前面ガラスの2枚化や運行番号表示器 撤去=種別表示器取り付け、ドアの半自動化、側窓の下段固定化、室内のリニューアルなどが図られました。塗装もアイボリーホワイトをベースにブルーの濃淡に変更され、従来とは大きくイメージが変わりました。その後平成10年度から12年度にかけて再度塗装が変更され、現在のホワイトをベースに前面上半分と客ドアをブルー、裾部をグレーとしたものになりました。また、これと前後して一部編成が2パンタ化され、空気圧縮機がレシプロ式からスクリュー式に、補助電源装置がMGからSIV(静止形インバータ)に変更されています。
205系投入前には
さまざまな形態の車両が見られましたが、 平成17年にRT-235編成を最後に103系は全車引退し、RT-235編成のみ長らく郡山駅構内に留置されていました。しかし多賀城駅高架化工事 にともなう運用変更の関係で、予備車確保を目的に便所や車椅子スペース設置などの改造を受け、平成18年11月〜平成21年10月の3年間奇跡の復活を遂げました。
 

RT-235(更新改造後) 2006.11.21

103系(仙石線) RT-235編成

ベースはクロスポイントの103系仙石線タイプです。今回はいつもとは異なり、完全なものを作るというよりも205系3100番台の相棒として仙石線103系の雰囲気とそこそこの精密感が出ればいいかな?というスタンスで改造製作してみました。プロトタイプはWパンタと原型シールドビームが特徴のRT-235編成です。

TMSコンペ2005 佳作受賞 
鉄道模型趣味 増刊 N gaugeマガジン(機芸出版社刊) 2006年夏号 掲載

前面ディテール(製作中)

前面はメタル製のものが付属していますが、ライトを改造するので結局手元にあった103系改造パーツセットに含まれる103系初期型のものを使用しました。

改造のポイントはライトの変更と方向幕・種別幕の再現が中心ですが、 更に雰囲気を実車に近づけるため前面補強板も再現してみました。これにはt0.13のプラシートを使用しています。この改造に伴いテールライトと手すり類をすべて付け直す必要が生じたため、結局フルディテール改造になってしまいました。写真ではまだ付いていませんが、仙石線車両の特徴である後部標識円板掛けも取りつけます。

ベンチレータ撤去跡

仙石線の103系は平成13年頃からベンチレータが撤去され、塞ぎ板が取り付けられました。これを再現するのにボナの新型気動車用ベンチレータを使いました 。
ただし、そのまま取り付けると屋根から浮いてしまうので、裏側の段差を逃がすために取り付け穴の周りをリューターでザグっています。

屋根及び妻面(製作中)

パンタ周りの配管は103系3500番台に引き続き、富士川車輌工業の配管治具ステッカーを使用したため、サクッとマーキングできました。

妻面では元のサッシ付き窓が1枚固定化されているのでサッシを削り落として再現し、貫通ドアも窓が大型化されているので窓周りを削り広げて トレジャータウンの貫通扉パーツを取り付けました。

避雷器はこの時点では未取付ですが、カトーのパーツを使用しました。

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